ダイエット痩せるペースは一ヵ月2キロがおすすめ。2ヵ月10キロのダイエットはリバウンドリスク大

最近はやりのパーソナルトレーニングジム。わずか2ヵ月で10キロ以上のダイエットに成功することをウリに盛り上がっています。

パーソナルトレーナーが専属でトレーニングメニューを考案し、食事に関するアドバイスをするというこのモデルは斬新的で多くの著名人が劇的に体系を変身させた写真をCMで放映し、今ではその存在を知らない日本人はほぼいない。というところまに全国的に認知されているようです。

ちなみに私は昨年5か月かけて12キロほどのダイエットに成功しました。今もその体系を維持してますが、そのうえで感じてることとから一つ言わせてもらうと、2ヵ月で10キロというダイエット、それもパーソナルトレーナ付きで達成した人はかなり高い確率でリバウンドしてしまう可能性があること。そしてリバウンドを回避しようとすると、継続してトレーナーにお世話になる必要がある。という風に思っています。

それはダイエットとは「習慣化」と深く関係があるからです。

パーソナルトレーナーがやろうとしていること

まずパーソナルトレーナーが何をしてくれるのか?についてですがざっくりいうと以下のアドバイスをしてくれるようです。

  • 週二回トレーニング指導
  • 食事の報告とアドバイス

この二つです。

トレーニング指導

トレーニング指導はどういう内容なのか?これはジムやトレーナーによって内容は異なりますが、おおむね理論としてはこんな感じです。

  • そもそもトレーニングは脂肪を燃やす→運動しましょう
  • 筋肉を大きくすると運動時に脂肪を燃やす力がつく→筋肉をつけましょう
  • 大きい部位の筋肉を鍛えましょう→そうすれば燃焼効率がよくなります

要は週二回の筋トレをして筋肉質な体を作ることをアドバイスします。

筋肉量が増えればエネルギーを消費する部位が増えてやせやくなりますよ。というのがロジックの根底にあります。

食事のアドバイス

一方食事のアドバイスについてはこんなことが指導されます。

  • 糖質(≒炭水化物)をコントロールしましょう→そうすれば太りにくくなります
  • 摂取カロリー全体をコントロールしましょう→そうすれば痩せやすくなります
  • 毎日食べたものを報告してください→それに対してアドバイスします

こんな感じです。

結局やってることは食事指導

このようにトレーナーは運動面と食事面の両方からアドバイスをするわけですが、このアドバイスの中で「2ヵ月で10キロ」のダイエットを実現する為にプラスになってることは食事のアドバイスが9割以上。といっても過言ではありません。

ダイエットに関する運動面のプラス要素は週2回1時間程度の筋トレではダイエットの効果はほとんど期待できません。

仮に「筋肉をつけることで代謝が上がる」事を考慮したとしても肝心の運動量が少なければ意味がありませんし、その効果も(筋トレを継続した)もっと先に出てきます。トレーニングはきつい思いをしてやり切った感があるので、体重が下がれば効果があったように錯覚しますが、やせるために一番インパクトがあるのは、食事の量と内容です。

結局のところ、「痩せる」実績を出すトレーナーは良い食事指導ができるかどうかで決まってきます。これが結論です。

パーソナルトレーニングジムに通うメリット

ではパーソナルトレーニングジムに通うメリットはどこにあるのか?をまとめてみました。

考える必要がない

まずダイエットに一番重要な食事について「自分で考える必要がない」ということです。

カロリー計算、カロリーコントロールはそれなりの勉強と知識が必要になります。単純にカロリーだけではなく糖質やタンパク質、ビタミンの摂取量なども意識するとなると全く知識のない人が考えるよりは合理的に進められます。

全く知識がなく、情報収集、勉強をする時間が持てない人はトレーナーのアドバイスに従って食事を摂ることで楽にゴールへ向かうことが出来るようになります。

励ましてくれる

ダイエットに限らず、スポーツでも趣味の領域でも人から励まされ、応援されることでモチベーションはかなり維持できます。

応援する側のトレーナーも自分が担当した顧客が成功する姿を支援したい気持ちが強いので、個人差はありますが、そういう人の力をうまく活用できる人はこういうジムに通うメリットは出てきます。

様々な局面で相談ができる

一番最初に挙げた「考える必要がない」とも関係しますが、やはりトレーナーは知識が豊富なので、特に正しい情報をすぐ知りたいときは頼りになります。

試行錯誤しながらゴールに向かうよりは短期間で間違いなく目標達成できる可能性が高まります。

 

パーソナルトレーニングジムに通うデメリット

一方でパーソナルトレーニングジムに通うデメリットについて。

自分で調べない。覚えない

まず自分で調べる必要がなく、それはそれで便利なのですが、一方でダイエットのノウハウを覚えないまま結果を出せてしまうというところがあります。

自力でダイエットに成功すれば、その中で試行錯誤があって知見がどんどんたまっていくわけですが、その覚える過程を人にゆだねることで知識が浅くなってしまう可能性があります。

どれだけ独学するかにもよりますが、質問したこと、聞いたこと以外知識が増えない可能性があります。

結果目標達成した後にリバウンドしてしまったり、食生活や環境の変化など、経験のない事態に対処できなかったりということが起こりやすくなります。

費用が掛かる

二つ目のデメリットはやはり費用。

ほとんどのパーソナルトレーニングジムは2か月のトレーニング期間と数十万の費用が必要です。

一念発起して目標達成しても続けなければ元に戻ってしまいます。

無駄なこともやらされる

個人的には一番のデメリットと思ってることが「無駄なことまでやらされる」こと。これが一番ストレスに思います。

そもそも筋トレなどはしなくてもダイエットすることは可能です。「やせる」の定義にもよりますが、「無駄な脂肪を落とす」という観点で見れば特にトレーニングは必要ないはずです。

食事面でも必要以上に糖質を制限されたり、アルコールを制限されたり、問題は「程度」もっと言えば摂取したカロリーの「絶対量」が問題なので自分でコントロールするべきとで、結果ダイエットの目標が達成できたとしても、どれが効いていて、どれが効いていないかはわからないまま終わってしまいます。

例えば「10キロやせたうちの80%は食事によるもの。後の20%は運動によるもの。」というのがわかっていれば、キツイ運動をやめてもダイエットが継続できることは見通しがつきます。なんでもかんでも最大限に無理する方法は長続きしないので、継続させるためにはそれぞれの取り組みのダイエットにおける貢献度を理解したうえで、無理なく無駄なく継続的に取り組むのが望ましいはずです。

一つ気に留めて頂きたいことは、このように、パーソナルトレーニングジムのメリットの特性上、そのメリットを享受し続けるには「利用し続ける」必要があるということです。

ダイエットの本質は「習慣化」

個人的にはダイエットの本質は「習慣の矯正」にあると思ってます。

「トレーニングをした」とか「食事制限をした」というのは「一時的に痩せるための策がとれた。」ということにすぎず、それが継続しなければやせることも、やせた後の体を維持することもできません。

習慣化出来ないことを無理してやらされても、またもとに戻ってしまうことです。

習慣には所説ありますが3週間とか1か月くらいの期間があれば「習慣化」するということが言われてます。

ここだけ聞けば一見2か月間の集中ダイエットは理にかなってるようにも聞こえますが、実際はそんなことはありません。。。

理由は明確で、「ジムに通う」、「トレーナーからアドバイスを受ける」という習慣が絶たれてしまうからです。

習慣は小さなトリガーによって頭の中で印象化され脳内にセットされるといわれています。例えば朝起きたら顔洗う→顔洗ったら歯を磨く。みたいな動きが歯磨きの習慣を作るように、ダイエットにはダイエットに必要な習慣を作る必要があります。ジムに通うことやトレーナーとのコミュニケーションはダイエットに必要な場所や情報を仕入れるためだけではなく、ダイエットするために必要な習慣のトリガーになっているわけです。ジムをやめるということはその重要なトリガーを失うことになるので、当然今までの習慣はいったん崩壊してしまいます。

 

まとめ

以上、パーソナルトレーニングジムについて思うところを書いてみました。

ダイエットに関しては個人的には自力ですることが、知識も広がるし、オプションの幅も自由にできるのでお勧めですが、パーソナルトレーニングジムに通ってトレーナーにお世話になる。ということも選択肢としてはあると思います。その際に是非「習慣の変化」によるリバウンドリスクがあることも気に留めておくのがよいかと思います。