ダイエッター必見。体重が増える(減る)仕組みを理解しよう。

ダイエットとは体重が落ちること全般を指しますが、その中身を分解してみると「やせること≒肉が減ること」と言い換えることもできます。

人は筋肉、脂肪以外の臓器 尾重さや量、形、あるいは水分量、血液量をコントロールすることはほぼ不可能なので。。。

ということは体重が増える(減る)仕組みを理解することとは、筋肉と脂肪がどのようにして増えたり減ったりするかを知っておけばコントロールすることは簡単です。

また、よく知られてることですが、筋肉は脂肪よりも比重が重いため、似た体形でも筋肉質の人のほうが体重が重くなります。

ダイエット期間中にトレーニング、特に筋トレを始める人はどの程度のインパクトがあるかもよく理解しておく必要があります。

その点も分かるようにまとめてみました。

筋肉が増える(減る)仕組み

筋肉は脂肪よりも重い

まず上にも書いたように筋肉は脂肪よりも比重が重いということは気に留める必要があります。

順調にダイエットが進んでいても体の中で脂肪が減って筋肉が増えてる状態だと体重インパクトが出てこないので、ダイエットがうまく進んでない、とか、一時的に体重が増えたりすることがあるからです。

一般的に単位体積当たりの重さの違いは以下の通りといわれています。

・脂肪組織の密度=0.9007g/㎤
・脂肪以外の除脂肪組織(≒筋肉)の密度=1.100g/㎤

なのだそうです。

ということは、同じ体積であれば22%筋肉のほうが重いということになります。

裏を返せば同じ重さならば脂肪の方が25%体積をとるということが言えます。。

筋肉が増えるとは

もう一つ大前提としておさえておかなければいけないことがあります。

・筋肉は増えません。

という原則がります。
※厳密には「筋線維は(ほぼ)増えません」という表現が正しいようです。

では、筋トレして筋肉が発達するのは何なのか?

という疑問が出ますがその答えは「筋線維が太くなる」ことを意味しています。

筋トレなどして筋肉に負荷が与えられると、その不可に応じて筋線維は一旦破壊されます。

破壊された筋肉は元の筋線維の強度ではまた破壊されるので、それを超えた能力を持とうとして前よりも太かったり、強かったりする筋肉に再生させます。

このことを「超回復」といいます。

察しの良い人ならこのことからよくわかると思いますが、筋線維を太く回復させるには、強めの負荷でじわじわと踏ん張らせるような運動をするのが良いとされています。

逆に、早いくて強い負荷を与えると、筋線維そのものはあまり肥大はしない状態で強くて速い筋線維が生成されます。

また、筋肉には赤い筋肉(筋線維)と白い筋肉(筋線維)と二種類に大別出来ます。

赤い筋肉は酸素を取り込む能力に長け、疲れにくい構造をしているので姿勢を支える筋肉等に多く含まれています。長距離選手の筋線維は短距離選手よりも赤い筋肉の比率が高いと言われています。

一方白い筋肉は、瞬発的で、早い収縮に長けている一方で持続力がないのが特徴です。

典型的な部位としてはまぶたを閉じる筋肉はほぼすべて白い筋肉。といわれています。

パワー系のスポーツをしているアスリートは白い筋肉の比率が高いといわれています。

このようにして筋肉は成り立ってますが、いずれにしてもはっきり言えることは、、、

・筋肉細胞は増えないこと
・筋線維は増えることで筋肉は増える(ように見える)こと
・筋トレすれば筋肉が太くなるとは限らないこと
・トレーニングの内容によって、筋肉の質は変わってくること

ということです。

脂肪が増える(減る)仕組み

脂肪に関しては一般的には「不必要なモノ」「体のムダ」と思われがちですが、生きる上では非常に重要な役割を持っています。

脂肪の役割

・臓器を守る(温度調整、物理的な衝撃などから)
・体温調整
・エネルギー源
・脂溶性ビタミン吸収のサポート

書き出すと他にもあるようですが、大体上記のような働きを持っています。

一般論として「脂肪がダメ」みたいな風潮がありますが、それは運動不足、高カロリーになりがち現代人において脂肪を蓄えやすい社会になってることなどから、脂肪が過剰もしくは適正値よりも多めに蓄えている人が多も大きく起因しているように思います。

私個人的には一時期体脂肪率25%程度を維持してました。

やや多めという診断はされていたのですが、体調、健康面は非常に良好でした。

特に寒さに強くなったせいか風邪もほとんどひかなくなりました。

そこそこ飲み過ぎても翌日の回復が良かったり、根拠は明確にはありませんが、痩せている時より精神的に安定して温厚な気持ちで過ごせていた様に思います。

なので、「脂肪≒お守り」的な考え方も持っています。

ダイエットはあくまでも運動のパフォーマンスを上げるため、ケガを回避するため。と割り切っているので、運動をやめたらまた太ろうと思ってます。

脂肪燃焼の仕組み

脂肪は必要なモノ。という前提を知ったうえで、本題の脂肪燃焼の仕組みについてですが、

脂肪には二種類ある

脂肪には大きく「皮下脂肪と」「内臓脂肪」があります。

「皮下脂肪」とは皮膚組織の下にある脂肪です。指でつまんで確認できるアレです。

いわゆる「贅肉」と呼ばれている部分ですね。

そして「内臓脂肪」とは内臓周辺につく脂肪です。触って確認することは難しいですが、オジサンに多い、「ポッコリおなか」のアレが正体です。

それぞれ上にあげた役割を果たすために蓄えられていて、いつでも使えるように準備されています。

脂肪は常に分解されている

「エネルギー供給を目的に蓄えられている。」といわれている脂肪ですが、実は体のなかでは常に分解され、血液に混ざって全身を回っているのだそうです。

1.脂肪として皮下脂肪と内臓脂肪にいる脂肪は、、

2.脂肪酸とグルコースに分解されて、

3.血液に混ざって全身に供給します。

4-1.各臓器でエネルギーとして利用されたり
4-2.肝臓に蓄積されたりします

5.残った脂肪酸とグリセリンは再び脂肪に戻ります。

皮下脂肪と内臓脂肪はこんな流れをたどります。
この脂肪の再利用サイクルは寝てる時も起きてる時も、安静な時も運動しているときも常に働いているそうです。

糖質制限がダイエットにいい。といわれる理由

実はこの脂肪の再利用サイクルにはポイントがいくつかあります。

上記サイクルの中の、

4-1.各臓器でエネルギーとして利用
4-2.肝臓に蓄積

この部分ですが、分解された脂肪は各臓器でエネルギーとして使われるわけですが、これらの臓器の中で一番エネルギーを消費するのが実は筋肉なんです。
全エネルギーの3割以上を消費するそうです。

ということは当然、運動をすればするほどエネルギーは消費され脂肪の分解は促進されます。

逆に運動量が少ないと折角分解されたエネルギーはまた脂肪に戻ってしまいます。

肝臓に蓄積されるエネルギーは運動を始めて(筋肉内のエネルギーが枯渇したら)最初につかわれるエネルギーなので、肝臓へのエネルギー供給も運動が起点になります。

これも運動しないと肝臓には届けられずにまた脂肪に戻ってしまうわけです。

もう一つ、体内に取り入れられる「糖質」の存在があります。

糖質を摂取するとインスリンが血液内に増えて、この脂肪の分解を一時的に弱めます。

筋肉や肝臓へのエネルギー供給は摂取した糖質から先に消費されるので、脂肪分解の力は弱まります。

「ダイエット≒糖質制限」みたいな風潮がありますが、実はこういうメカニズムからそのように言われてる背景があります。

まとめ

結局のところ脂肪が増える(減る)仕組みには以下の関係があります

・空腹の状態が一番脂肪が分解されやすい
・血糖値が上がるとインスリンが分泌→脂肪分解が抑制される
・分解された脂肪は運動や肝臓へのエネルギー提供で燃焼する
・いくら分解されても消費されなけば脂肪は元に戻る

一度ついてしまった脂肪は一件ずっと体にへばりついているようですが、実のところこういった微妙なバランスが保たれているのです。

ダイエットを志す人はこの仕組みを知っているだけでも合理的に体重を落とすことが実現できるのではないでしょうか。。。