老干媽(ラオガンマー、ローカンマ)の種類についてまとめてみた。

最近老干媽(ラオガンマー、ローカンマ)にハマってます。

日本では「中国の食べるラー油」みたいにいわれてるようですが、その種類や用途を知ると、「ただの食べラー」とは全く違う調味料であることがよくわかります。

 

この調味料、使うとよくわかりますがとにかく現地の料理っぽくなります。

なんでもかんでもそれっぽく味が整うので大変重宝してます。

 

ただ一口に「ローカンマ」といっても種類が豊富でよくわかりません。

私も調べるまでは、何を購入してよいのか全く検討がつかず二の足を踏んでました。

ネットで調べても気の利いた説明がなかなか見つからずで。。。

 

今回はその辺わかりやすくまとめることで、「ローカンマ」に興味の参考になればと思って少しまとめてみたいと思います。

ローカンマ(老干媽)は実は会社の名前

まず「老干媽(ラオガンマー、ローカンマ)」ですが実は商品の名前ではありません。
厳密には社名を示しています。

「老干媽(ラオガンマー、ローカンマ)」は、中華人民共和国貴州省で生産される調味料のブランドであり、その製造企業。豆豉(トウチ)やピーナッツなどを用いた具入りラー油(辣醤油)などが知られる。1996年に陶華碧によって製造が始められ、翌1997年に会社組織となった。同社は中国最大のラー油メーカーとされる。」

引用:Wikipedia

「老干媽(ラオガンマー、ローカンマ)」とは中国語で違約すると「おふくろさん」みたいなニュアンスがあるようで、創業者である陶華碧が食堂経営してた頃に常連の若い学生たちからそのように呼ばれていたことにちなんで名づけられたそうです。

その食堂で使用していた自家製の辣醤麻が評判を呼んで、他の食堂でも使われるようになったのを機に、1997年に工場を始める事になったのをきっかけに「老干媽(ラオガンマー、ローカンマ)」という会社を設立したそうです。

日本の社名や日本向けの商品パッケージに「ローカンマ」というカタカナ表記があり、正式な日本語表記では「ローカンマ」と記載するようですが、実際の中国語読みを日本語に置き換える場合、「ラオガンマー」の方が一般的であることなどから、ネット上では「ローカンマ」と記載されたり「ラオガンマー」と表記されたりしています。

いろんな商品を製造、販売している

最初は麻辣醤(マーラージャン)の製造・販売からはじめ、後に様々な調味料に商品を展開して発展していった会社になります。

現在は世界の30ヵ国以上に輸出していて、日本にも総代理店として2002年に「有限会社老干媽(ローカンマ)日本」が設立されている他、いくつかの食料輸入品業者によって輸入・販売されているようです

※ちなみに辣醤(マーラージャン)とは四川風の辛味調味料のひとつで、花山椒、唐辛子、豆鼓などを使用した辛味噌の事

「老干媽(ラオガンマー、ローカンマ)」の中国のサイトを見てみると様々な調味料を製造、販売している会社であることがわかります。

日本では「ローカンマ社が作る油辣椒≒ローカンマ」

ですが日本でいわれている「ローカンマ」は実際には「老干媽(ローカンマ)社」が製造している商品の中でも特に「油辣椒(≒ラー油)」を示しているようです。

「油辣椒≒ローカンマ」と覚えてしまった方が早いかもしれません。

ローカンマの種類と特徴

さらにこの「油辣椒(≒ラー油)」の種類もバリエーションが豊富です。

日本で普通に流通しているローカンマの種類と特徴を以下にあげてみました。

※商品の特徴はローカンマ日本のwebサイトの情報を参考にさせて頂きました。

【豚肉】干煸肉丝油辣椒(千切り豚肉ラー油)

長時間かけて炒められた千切り豚肉が入ってます。
強めの花椒の痺れが特徴です。


【鶏肉】風味鶏油辣椒(骨付き鶏肉ラー油)

鶏肉のエキスがたっぷりのラー油。

バンバンジーや鶏肉とカシューナッツの炒めなどの鶏肉料理は勿論、麻婆豆腐や麻婆茄子などの四川料理にも相性よし。

また、マヨネーズに混ぜたりポン酢に混ぜたりすれば、お好みの辛さで色々な料理の味の変化が楽しめます。

【玉ねぎ】香辣脆油辣椒(玉ねぎラー油)

唐辛子と玉葱をサクサクと揚げた、歯ごたえの良いラー油で、唐辛子の香りと玉葱の甘みが特徴です。

くせがなく、具材がシンプルなので、いろいろな調理場面で応用できます。

ラーメンなどの麺類は勿論のこと、餃子の付けダレ・炒め物の調味料・鍋の薬味・スープの味付け・サラダのドレッシングにと、何にでも幅広く使えて便利です。

【黒豆】風味豆豉油辣椒(豆豉ラー油)

発酵した黒豆のコクをぎゅっと詰め込んだ辛味調味料です。

まろやかなあじわいと少しの酸味で、回鍋肉などの炒め物に最適です。

辛味がマイルドなので、お好みで白いご飯に乗せても美味です。発酵食品なので、健康にもとても良いです。

【ピーナッツ】油辣椒(ピーナッツラー油)

ピーナッツの風味を抽出した具入りラー油です。辛さだけではなくピーナッツの甘さ、香りが濃厚でコクのあるしっかりとした味わいです。きゅうりに付けたり、冷奴にのせたりすると食べやすいです。

また、芯まで揚がったピーナッツのサクサクとした歯ざわりの食感が心地よく、おつまみとしても楽しめます。トッピングや調味料には最適です。ミキサーでペースト状にしても使えます。

【ミックス】辣三丁油辣椒(三種ミックスラー油)

さくさくの揚げ豆腐、ザーサイとピーナッツのミックス辣油です。

【ミックス】精制牛肉末豆豉油辣椒(牛肉豆豉ラー油)

じっくり熟成させた黒豆で作られた豆豉(とうち)と牛肉そぼろのコクが特徴の辣油です。

食べやすいサイズで人気の商品です。

【ミックス】肉丝豆豉油辣椒(中華納豆&豚肉ラー油)

納豆を塩辛くして辣油の具材にしました。納豆の独特なにおいが鮮明な個性を引き出しています。

おすすめは。。。

これだけ「ローカンマ」に種類があるとなるとどれを選んだら良いか分からなくなってしまいますね。。。

大きくは植物系と動物系とで風味や香りは違いますが、唐辛子や花椒の分量なども微妙に違うようなので辛さや痺れ加減も異なります。

クセがないといわれるのは「香辣脆油辣椒(玉ねぎラー油)」、「風味豆豉油辣椒(豆豉ラー油)」、「【ピーナッツ】油辣椒(ピーナッツラー油)」など、植物系といわれてますが、やはり料理との相性もあるので何ともいえません。動物性独特の香りが好き。という方もいますし。。

それと、ローカンマは具がゴロゴロ入っているので、油だけ使ったり、唐辛子だけ取り出したりと部分使いもできるので、調理の際に様々な工夫で味も風味も変化させることが出来ます。

個人的にはまずひとつ買ってみて試してみる。のがおすすめかなあと思います。

ひとまずは全体の紹介ということで、そのうちコンプリートしてひとつひとつレビューしてみたいと思います。